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 ハイエースのATFとストレーナーの交換

(有)みやびの代車として活躍中のハイエースバン(走行距離:27万㎞)ですがATの不調が現れてきました。
急勾配の上り坂を上がろうとすると・・・ATが滑ります。
来るべき時が来たかと軽い絶望感に襲われました。

このハイエースは日本で初めて排気系ノーマルの酸化触媒も無しで規制値に適合させたハイエースです。
2013/9/14現在、日本にこの仕様のハイエースは5台しかありません。
(ハイエース以外に同じ仕様のレジアスが1台あります。)
全てこのハイエースのデータを元に解除した後継機になります。

個人的な思い入れももちろん強いし廃車や売却など一切考えていません。
ATの載せ替えを検討していましたがどうせならメンテナンスしてみて、とどめを刺しちゃったら載せ替え(総額20万円!?)ということにしてATのメンテナンスを強行することにしました。
そんな訳ですので参考にされる方は自己責任でよろしくお願いします。

まずは現状チェックです。

ATFがにじんでいるというか漏れてます。

オイルパンを外してみました。

ATFが泥水のようです。全く赤さがありません。
ストレーナーには細かい鉄粉のようなモノがビッシリと刺さっています。
ということでまずはストレーナーを交換してATFの循環を確保します。
←ストレーナー
とても目が細かいステンレスのメッシュ(というか織布)のようなものでゴミの侵入を防いでいます。
ストレーナーに付いているゴミも排出したATFにあるゴミも結構でかかったです。
『ATFは埃一つで大変なことになるから触るべからず!!』というようなことを良く聞きますがこの大きさのゴミがあるならそんなに気にすることもないのでは?と思いました。
それにストレーナーもあるからストレーナーが詰まることはあってもゴミが問題で大事にはならない気がします・・・(素人考えですので鵜呑みにしないで下さい。車種によってはストレーナーがないこともあるそうです。)

ここからはATFを入れて走ってバックして抜いて入れて走ってバックして抜いてを繰り返します。
20L缶を使い切りました。
ATFを抜くときは
←こんな風に前を上げるとより多く抜けます。
1回で抜ける量はせいぜい2.5L(全量は6.5L)なので足りない分は手数で相殺します。
さすがに5回ほど替えた時点で赤色になりました。
それまでは泥水でした。

最後にストレーナーをもう一度外して大きなゴミをパーツクリーナーで吹き飛ばして(結構ゴミが取れていました)再装着。

オイルパンに鉄粉集めの磁石があるのですが・・・
  
ダイソーで売っているネオジウム磁石を追加しました。
オイルパンとAT内部を見比べて問題にならなさそうな所に追加しました。
オイルパンの装着は純正はゴムパッキンですが漏れそうなので液体ガスケットを使いました。トヨタ純正品を部品共販で購入しておいたのです。

ということでメンテ完了。
結果は・・・無事復活!!しかもエンジンまで軽く回る!?元気になりました。
ATの抵抗が大きくなっていたのが改善されて良い感じになったのかなと思います。
これで後25万㎞は走れそうです。

今回用意した部品
・トヨタ純正ATF20L缶
・ストレーナー
・ストレーナー用ガスケット2枚(慣らし走行用に1枚と本番用に1枚)
・オイルパンパッキン(オイルパン仮装着での走行時に使用)
・液体ガスケット(トヨタ純正・オイルパン用)
・ATFレベルゲージのパイプ用Oリング
・ダイソーネオジウム磁石
・汎用ネジロック剤(オイルパン取り付けネジに使用)
以上でした。総額1万円くらい。ATFはネットで安いのがあったのでそれを買いました。
他は部品共販で購入しました。

※私のハイエースは運良く復調しましたがとどめを刺してしまう可能性もないとは言えません。これを参考に作業をされる方はくれぐれも自己責任でお願いします。また、参考書としてオートメカニックなどの整備関連雑誌等を熟読することをお奨めします。


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